接骨院・整骨院健康コラム

【第8回】腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症はどんな病気か?

腰部には脊柱管という脊髄が通る道があります。そこがX線検査で狭窄を起こし、広義として腰部脊柱管狭窄症と診断されます。脊髄の末端には馬尾神経という馬の尻尾のような神経の束があり、そこが狭窄することで下肢への神経症状が出現し、馬尾神経性間欠性跛行という特徴的な症状を呈するものを狭義として腰部脊柱管狭窄症と言います。年齢層は中年の男性(主に50代前後)に多く発病します。

腰部脊柱管狭窄症の症状は?

腰痛の他に、背筋を伸ばして立ったり歩いていると腰が重くなり、下肢(足全体)にシビレが起こり、または下肢に力が入らなくなりもつれたり、或は下肢全体に痛み生じ歩けなくなります。その際にしゃがんだり、前傾姿勢を取ることで症状が消え、また歩けるようになります。この様な症状を馬尾神経性間欠性跛行と言います。

症状が強い場合には仰向けやうつ伏せで寝ると足がシビレ、横向きで背中を丸めて寝ないと眠れなくなります。また症状が重い時には肛門周りにシビレがおこり、排尿や排便支障をきたし、時には尿や便を失禁することもあります(膀胱直腸障害)。

腰部脊柱管狭窄症の原因は?

背中には人間の神経で大変重要な脊髄がありますが、この脊髄の通り道が脊柱管と呼ばれる腰椎一つ一つで形成される管であります。そして脊髄の後ろには黄色靭帯と呼ばれる靭帯が縦に走っています。腰椎の脊柱管には脊髄馬尾神経があり、ここから下肢に行く神経が分岐しています。老化などにより腰椎が変形し、腰椎の関節の一部や黄色靭帯が肥厚することで脊柱管が狭くなり、脊柱管の中を通る馬尾神経が締め付けられます。背筋を伸ばしたり立った姿勢で歩くことで更に神経が締め付けられ、神経に循環障害が起こり下肢のシビレや脱力感が起こりやすくなります。

腰部脊柱管狭窄症の検査と診断は?

痛みなどで歩けなくなり、休むとまた歩けるようになる間欠性跛行は血栓性静脈炎、動脈硬化症などの下肢の血管の病気でも起こりますが、この場合は足先の動脈の拍動が触れなくなります。これに対して腰部脊柱管狭窄症では動脈の拍動が触れ、背中を反らすと下肢のシビレや腰痛が起こるので鑑別できます。また腰椎椎間板ヘルニアでも良く似た腰痛が起こりますが、ヘルニアの場合は前かがみで症状が強まるのにこの病気では症状が和らぐので鑑別できます。X線写真では変形性脊椎症に特有の様々な変化がみられます。また精査するために現代では様々な検査を行います。CTやMRIも診断に威力を発揮します。

腰部脊柱管狭窄症の治療方法は?

まずは保存療法から行います。背骨を反らすと症状が悪化するので腰椎を過度に反らせない特殊なコルセットを用います。このコルセットは症状が和らぐ前かがみの姿勢を維持しやすいコルセットです。また腰椎の彎曲を矯正するために腹筋を強化する運動療法も行います。歩行時は背骨の負担を軽減する杖や手押し車の使用が勧められます。骨盤牽引や薬剤の内服は一時的に軽くなっても持続的な効果は期待できません。根本的な治療ではなく、あくまで対処療法に過ぎないからです。

保存療法で経過を追っても症状が改善されないときは手術をすることになります。接骨院(整骨院)では保存療法で症状軽減のお手伝いはできますが、自然回復しない狭窄症は手術をオススメします。「整体院で狭窄症が良くなった!楽になった!」と宣伝するところもありますが、手術を要する狭窄症は基本的に完治しません。症状軽減を目指すか完治を目指すかは、患者様によってご希望は様々です。ですが安易に治るという希望は持たないで施術に望まれた方が良いと思います。接骨院も整体院も保存療法を中心とする施術所です。整体院へ行き、高いお金を払っても結局治らない方も多いのです。まずは病院でどのレベルの狭窄であるのか、また保存療法で治る可能性があるのか医師にしっかり説明を受け、様々な施術を受けられた方が堅実かと思われます。

第7回:腰椎椎間板ヘルニアについて 第9回:変形性膝関節症

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