接骨院・整骨院健康コラム

【第9回】変形性膝関節症

変形性膝関節症はどのような病気なのでしょうか?

中高年の膝の痛みの原因としては、もっとも多い病気で、加齢により退行性変性による膝関節の軟骨がすり減ったためにおこります。膝関節の軟骨部分は非常に滑らかにできており摩擦が少なくできています。若い頃に膝をケガした場合に関節軟骨部分に軽微な傷やヒビができると、その傷をきっかけに徐々に膝関節軟骨部分が摩耗していき破壊されていくことで、関節面の軟骨が消失し最終的には関節の骨同士がぶつかり合って痛みが起こってしまいます。そのように外傷をきっかけにおこる場合もあれば、加齢により関節軟骨部分が徐々に消失していくことで痛みが出てしまうこともあります。特に体重の多い女性に起こり易い理由がこれに当たります。人間の関節軟骨は消耗品であり、近年人が長寿になったことで関節部分が耐えきれずにこの病気が発生しています。男女比は男性よりも女性に多く見られ、膝の内側に体重はかかりやすいのでO脚になりやすい傾向にあります。

変形性膝関節症の症状はどうでしょう?

初期の頃は:安静時には痛みがなく、起立や荷重により疼痛が生じます。立ち上がりや、歩き始めの2~3歩が特に痛く、少し歩き始めると痛みは軽減します。この頃は鍼やマッサージ、固定などで症状を軽減できます。また運動療法によっても症状軽減を目指せます。症状が進み末期になると:長時間の歩行により疼痛が強くなります。痛みが強くなり膝関節が腫れてしまい、関節内に水が溜まります。膝内の水は多少あっても大丈夫ですが、炎症が強く水が溜まり過ぎると膝に激痛が起こりますので、溜まり過ぎる場合には必ず整形外科で抜いてもらう必要があります。ただ少量の水の場合には、病院で水を抜くことよりも関節部を保護する治療の方が大事です。よく膝に水が溜まると悪いと思われますが、少量の場合は抜かずに治す方が良いことが多いのです。

レントゲン所見としては、骨の棘がみられます。例えば、木のトンカチを長年使うと、叩いた部分の周りは潰れて広がることが想像できると思いますが、これと似たようなことが膝関節にも起こります。骨と骨がぶつかり合うことで、その部分の周りが広がり横から撮影するとそれが骨の棘のように見えるため骨棘と呼ばれます。この骨棘は変形性膝関節症の進行度合いを知る一つの目安と考えられます。

変形性膝関節症の治療はどうでしょうか?

症状に合わせたそれぞれの治療を行います。関節の隙間がなくなることで関節が緩み捻挫のような症状が出ることもあります。例えば捻じったり荷重を加えることで痛みが出てくる靭帯損傷や半月板損傷のような症状の場合にはそれに準じた固定を行い、歩行しやすくすることが大切です。長期に膝を庇ってしまうと足腰にまで疲れや痛みが出てしまうのでなるべく早くからサポートするような固定をお勧めします。曲げると痛みが強い場合や長期に曲げないで起こる二次的な痛みもあるので、よく問診をし痛みの種類を調べることで温熱療法や固定療法などを的確に行うことが大切です。痛いから何でもマッサージ、何でも固定、何でも注射や湿布というのではなく、痛みの原因や種類をしっかり見極めて施術することで早期に回復を期待できます。

ただ歩行により痛みが増強するような膝痛の場合は最終的には手術を検討しなければいけないこともあるので、保存療法を1~2か月行っても改善しない場合にはそちらを検討することをお勧めします。私はよく患者様に「膝が痛いので歩かない方がいいのでしょうか?」と質問されますがいつも同じように答えます。「もし歩くことで痛みが強くなる場合、もしくは歩行後に痛みが強く出てしまう場合には歩行を控えた方がいいです。しかし歩く時だけ痛く、その後座ってしまえば痛みを引きずらない場合には痛みがあっても多少は歩くようにした方がいいと思います。長期に歩かな過ぎることで徐々に体が衰えてしまうことがあります。膝という1か所の痛みのために体全体の機能を落とすことはしない方がいいです。」つまり痛みが強くならない程度には歩くことをオススメします。

第8回:腰部脊柱管狭窄症 第10回:代表的な腱鞘炎

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